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保護わんにゃんとの生活を軸に、石垣島の暮らしをつづります。
*ayapani*

昨日の日曜日。
「八重山の医療を守る郡民の会」主催により石垣市健康福祉センターにて
介護職員研修会が開催されました。

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講師は地域ケア総合研究所所長の竹重俊文氏。
はるばる長野県からのお出まし。

離島で暮らしていると、このような研修会の機会が少なくて
かといって沖縄本島や内地まで簡単には行かれないので(特にわが家は…
とても貴重な機会なのです。

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今回のテーマは「大きく変わる!介護サービス」

この八重山では現在、離島で提供される介護サービスが不十分なため、
介護が必要な高齢者の在宅生活が維持できなくなったり、
八重山の島々には介護施設が足らず、入所希望者は長い順番待ちの状況で、
やむを得ず住み慣れた島と大切な家族から離れ、沖縄本島などへ移る方々もいます。


今後、認知症高齢者の急増や超高齢・大介護時代を迎える中でも
住み慣れた地域で、誰もが最後まで自分らしく暮らすことができるよう
「生活重視型地域ケア」や「認知症ケア」などについて学びました。

地域にある空き家などを利用し、支え合いのサロンやグループリビングを作る、というアイデア。
ローコストで面倒な届け出なども不要、というメリットがあるそうだ。

ここ八重山には「ゆいまーる(助け合い)」の精神が根付いている。
農作業や冠婚葬祭など行事の際、相互扶助の精神で役立ってきましたが
今後、介護の面でも上手く発揮されるとよいですね…



そして「認知症ケア」の講義の中で、とても心に残った詩をご紹介します。


老人病院で亡くなったある老婦人の遺品の中から見つかった詩です。


 「 目を開けて、もっと私を見て! 」 

何が見えるの、看護婦さん
あなたには何が見えるの
あなたが私を見る時、こう思っているのでしょう
気むずかしいおばあさん、利口じゃないし、日常生活もおぼつかなく
目をうつろにさまよわせて
食べ物をボロボロこぼし、返事もしない
おもしろいのかおもしろくないのか
あなたの言いなりになっている
これがあなたが考えていること、あなたが見ていることではありませんか
でも目を開けてごらんなさい、看護婦さん、あなたは私を見てはいないのですよ
私が誰なのか教えてあげましょう
ここにじっと座っているこの私が
あなたの命ずるままに起き上がるこの私が誰なのか

私は十歳の子供でした。父がいて、母がいて
兄弟、姉妹がいて、皆お互いに愛し合っていました
十六歳の少女は足に羽根をつけて
もうすぐ恋人に会えることを夢見ていました
二十歳でもう花嫁。私の心は躍っていました
守ると約束した誓いを胸にきざんで
二十五歳で私は子供を産みました
その子は私に安全で幸福な家庭を求めたの
三十歳、子供はみるみる大きくなる
永遠に続くはずのきずなで母子は互いに結ばれて
四十歳、息子達は成長し、行ってしまった
でも夫はそばにいて、私が悲しまないように見守ってくれました
五十歳、もう一度赤ん坊が膝の上で遊びました
私の愛する夫と私は再び子供に会ったのです

暗い日々が訪れました。夫が死んだのです。
先のことを考え 不安で震えました
息子たちは皆自分の子供を育てている最中でしたから
それで私は、過ごしてきた年月と愛のことを考えました

今私はおばあさんになりました。自然の女神は残酷です
老人をまるでばかのように見せるのは、自然の女神の悪い冗談
体はボロボロ、優美さも気力も失せ、
かつて心があったところには今では石ころがあるだけ
でもこの古ぼけた肉体の残骸にはまだ少女が住んでいて
何度も何度も私の使い古しの心をふくらます
私は喜びを思い出し、苦しみを思い出す
年月はあまりにも短かすぎ、あまりにも速く過ぎてしまったと私は思うの
そして何物も永遠ではないという厳しい現実を受け入れるのです

だから目を開けてよ、看護婦さん・・・・・目を開けて見てください
気むずかしいおばあさんではなくて、「私」をもっとよくみて!

講師の竹重先生、詩の掲載を快く承諾してくださりありがとうございました。

 
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【2012/09/10 07:12】 | 島の暮らし
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